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東直己のエッセイ『札幌深夜プラス1』を読んでた。
「JR札幌駅の<水の広場>の脇の喫茶店の奥の方が、もっと涼しいもんね。冷房からの直撃冷風が吹き付けて、セーターを着ても寒いくらいの極楽体験ができたんだ。知らないだろう?」
p.103 「熱い論争」
もともとが寒がりなため冷房はキライで、京都府に移住してからもクーラーなしの家に住んでいる当方なので、札幌市内で一番涼しいところはどこかなどという、酔っ払いの戯言には興味はないのだが。
しかし、そこで取り上げられている「JR札幌駅の<水の広場>の脇の喫茶店」は看過できない俺がいる。
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| 小飼弾 | 東直己 | |
| アルファ・ブロガー | ススキノ小説家 |
小飼弾の404 blog not foundはよく読むし、最近は東直己のススキノ探偵シリーズとかエッセイとかを読みまくっている当方。最近、なんとなくモヤモヤとしていてなんだろうかと思っていたんだけれど、このふたりの顔がそっくりだということに、今朝気づいたのだ。
単に、丸くてメガネでヒゲってだけだけどさ。
「あっけない幕切れ」
この言葉は生まれてこの方一度も使った記憶はないのだが、最近の当方のマイブームであるところの"すすきの探偵<俺>"シリーズの5冊目、『探偵はひとりぼっち』を読み終えたとき、僕は思わずそうつぶやいてしまった。
#脚色ナシ
事件の発端は、すすきののゲイバーに勤めるオカマが自宅マンションの駐車場で撲殺されたこと。彼(彼女?)はゲイというマイノリティ社会に参加しつつも、多くの人々から慕われていた。主人公<俺>ともたいへん親しく、主人公は彼の死の真相を探り始める。しかし、その事件の背後には大物政治家の影がちらつき、様々な妨害にあう。警察やマスコミも事件から手を引き始め、市井の人々も強大な権力に恐れをなし、主人公への協力を渋り始める。主人公は孤立無援で立ち回らなくてはならなくなる。
札幌すすきのを舞台にした探偵小説。
当方のような道産子のノスタルジーをくすぐるだけの陳腐な地方賛美小説だろうと思って読み始めたのだが、いい意味で期待はずれの大ヒット。
シリーズ1作目を読み終わり、すぐに本屋で2作目、3作目を購入(しかも、札幌ステラプレイスの三省堂書店で)。超ハマり中。
当方が札幌に縁のない人間だったら、たぶん絶対に読まなかった本だと思う。けれども、読んでみたらきっと今と同じようにお気に入りになっていた自信がある。
確かにすすきのローカルネタが多かったり、登場人物は流暢な北海道弁をしゃべるなどの特徴があるが、物語のプロットはしっかりしているハードボイルド系ミステリー。北海道に縁がなくても、楽しめる小説だろう。
親の遺言で「すすきのを舞台にした小説だけは読むな」などと言われているのでなければ、一読をお勧めする。
ちなみに、第1作『探偵はバーにいる』はラブホテルに出入りする売春婦とか、他人の唇の痕の残ったグラスが出てくる汚いスナックとかが出てくるので、潔癖系の人にはちょっと読むのがつらいかもしれない。
そんな向きには2作目『バーにかかってきた電話』をお勧めする。もちろん"汚い描写"は多々あるけれどトーンは控えめだし、殉愛・人情ものという仕上がりで読後感は悪くない。
実際、ネットの評判を見ていても、1作目よりも2作目の方がウケがいいみたいだし。僕も、両作は甲乙つけがたいと思う。




